全卵で作る簡単ガトーショコラ
難易度 ★★☆☆☆
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メレンゲの泡立てがいらず、ボウルひとつで材料を順番に混ぜるだけでおいしいガトーショコラが完成します。
全卵を無駄なく使えるのもうれしいところ。ブログでも大人気のお菓子で、特にバレンタインにみなさん活用してくださっています。もちろん記念日のケーキやおみやげとしても大活躍。
ホールで焼くことも、カップで焼くこともできます。
材料(18cm丸形)
- 【A】クーベルチュールチョコ(※1)・・・120g
- 【A】バター(食塩不使用)・・・60g
- 【A】生クリーム(※2)・・・60ml
- 【A】砂糖・・・90g
- リキュール(※3)・・・大さじ1
- 卵・・・3個
- 【B】薄力粉・・・25g
- 【B】純ココア・・・20g
- 【B】ベーキングパウダー・・・3g
<仕上げ>
- トッピング用粉砂糖・・・適量
- フルーツ、ミントなど・・・お好みで
※1=ダイス状、タブレット状のものでカカオ分 50%台のチョコ(スイート=ビター)がおすすめ。準チョコレートは使用しない。 ※2=動物性生クリーム 40%台がおすすめ。 ※3=おすすめはキルシュですが、ブランデー、ラム、オレンジキュラソー、カカオ系などでも。 |
準備
■ 卵は室温にしばらくおいておく(あまり冷えた卵を使わない)。
■ 型にオイル(分量外:適量)をはけで塗り、敷き紙(グラシン紙)を貼り付ける。

■ 【B】は合わせて一緒に 2 回ふるう。
■ フライパン(または鍋)に60℃ほどの湯を用意する(湯せん用)。
■ オーブンを170°Cに予熱する。
作り方
1.【A】を入れたボウルを、準備で用意した湯せんのフライパンに入れてしばらくおく。チョコが溶けはじめたらヘラで静かに混ぜて完全に溶かし、全体をなじませる。
※クーベルチュールチョコはデリケートなので優しく混ぜます。



2. 1に香りづけのリキュールを加えて混ぜ合わせる。
※お子さんが食べる場合はなしでもOKです。
3. 卵を別容器に入れて溶き、2に4~5回に分けて加え、都度ヘラでよく混ぜ合わせる。途中、砂糖が溶けたら湯せんをはずす。
※混ぜていてザラザラしなくなったら砂糖が溶けているサインです。


4. 3に準備の粉類【B】を再びふるいながら入れ、ヘラで切り混ぜる。生地にツヤが出て、ヘラからトロトロと連なって落ちれば混ぜ終わり。


5. 準備の型に4を流し入れ、170度のオーブンで40分ほど焼く。竹串をさして何もついてこなければOK。型のままケーキクーラーにのせ、粗熱が取れたら型から出す。
※紙を付けたままビニール袋に入れ、一晩おくと落ち着いてよりおいしくなります。


6. グラシン紙をはずし、茶こしで粉糖をふりかける。お好みでフルーツ、ミントを添える。クリームを添えても。

ポイント
オーブンの焼き時間はあくまで目安です。お使いのオーブンによって焼き上がりは様々ですので、それぞれのクセに合わせて調節してください。
使用オーブン:東芝石窯オーブン ER-VD7000
クーベルチュールチョコはこちらを使用。

調理器具
ケーキ丸型、敷き紙、はけ、ボウル、温度計、湯せん用フライパン、粉ふるい器、ヘラ類、計量器、ケーキクーラー、茶こしなど。
18cmケーキ型はこちら。

保存方法
焼き上がり後は乾燥を防ぐため、上にラップ、またはビニール袋などに入れて保存します。焼いた直後でも食べられますが、食べ頃は焼いた翌日以降です。
冬場は涼しいところであれば常温で 2~3 日持ちます。暖房が効いている場合は冷蔵庫で管理しましょう。
アレンジ

誕生日ケーキへのアレンジ
娘の二十歳の誕生日の時に作ったものです。チョコやフルーツ、ピック、リボンなどを使って豪華に演出!ただし、ガトーショコラにフルーツの果汁などが染みこまないような工夫を施してデコレーションしています。





a. コーティングチョコを50~60℃の湯で湯せんして溶かし、ハートの型に流し入れる。
b. 残ったものはクッキングシートにバレットナイフで薄く広げる。
c. どちらも冷蔵庫で冷やし固め、ハートの方は型から抜き、薄く広げたチョコからは扇を作れれば作る(しばらく室温においおたあと、平らなヘラなどでギュッと寄せて作ります)。
d. 扇が難しい場合は、冷たい状態で粉々に砕くようにするとパリッとしたフレークチョコに。
e. のせるフルーツの水分がガトーショコラに移らないよう、いちごはとったヘタの部分をやカット面を中心にゼラチン液でコーティング。ブルーベリーは丸ごとコーティングする。
※ゼラチン液=50~60℃の湯に、ふやかす手間のいらない粉ゼラチンを入れて溶かしたもの。
f. 粉糖を振ったガトーショコラの上にフレークチョコをのせ、そのうえにフルーツをのせる。隙間にチョコを仕込み、大きな「ハッピーバスデー」のピックと数字キャンドルを飾る。
使ったピックなどはこちら



カップで作る場合
ベーキングカップ、トレイ、アルミカップなどに小分けに入れて焼くことができます。焼成時間は、浅め、小さめのカップのものは15分ほど(a,b,d)、それ以外のカップ(c,e) は15分~様子を見て、足りないようなら少し時間を増やします。竹串に生地が付かなくなれば焼き上がりです。





a. アルミカップに入れたもの。15~17個ほどできます。
b. ミニベーキングカップ(紙製)に入れたもの。

c. カップ(紙製)に入れたもの。
d. 耐熱トレーに入れたもの。

e. 紙製のミニパウンド型に入れたもの。

ティグレ型を使って焼くこともできます。中央にはコーティングチョコを入れています。


ラッピング
<ホールの場合>

焼いたガトーショコラを18cmのホールケーキ専用の台紙において固定(中央に固定ピックが付いているのでそれに刺した状態)→周りをフィルムで覆ってリボンを結ぶ→シフォンケーキなどの大きな焼き菓子が入る袋に台紙ごと入れる→浅めのケーキホックスに入れる。
<カップの場合>






a. OPPの袋に入れてシールを貼り、カジュアルな上袋に入れています(下記動画参照)。
b~c. カップを脱酸素剤と一緒にガス袋に詰め、クリップシーラーで熱圧着。リボンとシールで飾って箱詰めにしています。
d. トレー専用のふたをして、レーステープで固定しています。


e. トレーを2本セットにしてガス袋に脱酸素剤と一緒に入れ、クリップシーラーで熱圧着。紙紐で縛ってシールを貼っています。
f. ミニパウンド型が入るガス袋に脱酸素剤と一緒に入れ、クリップシーラーで熱圧着。シールを貼っています。

クリップシーラーはこちら

動画
ラッピングの動画
このレシピについて
2013年12月 コッタWEB連載としてレシピ開発
2013年1月9日 ブログ「Quality of Life by JUNA」に掲載。以降ブログに様々な形で登場。
2017年発売 著書「JUNAさんの特別な日のお菓子」P10-11に掲載
2024年2月2日 YouTubeに動画投稿